正直言って、エイリアンものはあまり得意ではなく、このシリーズもまったく観ておらず、知り合いの間で評判がよかったので、劇場に出かけたという次第。まず監督が、ライアン・ゴズリングとラッセル・クロウのバディとなった「ナイスガイズ!」と同じシェーン・ブラックというので、驚いた。「ナイスガイズ!」はややコミカルなサスペンスものだったが、こちらはなかなかシリアスな謀略ものといってもいいくらい、エイリアンが登場して、戦うだけの作品ではない。プレデターの存在を隠蔽しようとする政府機関の動きなどもうまくストリーリーに取り込んで、なかなか面白い作品に仕上げている。
なかでも、プレデターと図らずもコンタクトしてしまう天才少年の存在が光っており、彼の存在が事態を思わぬ方向へと導いていく。もちろんエイリアンものとしての側面も持ち、さらにアツプグレードされたプレデターも登場し、なかなか豪華な内容。今回の作品には、あらためて「ザ」が冠されているので、ここからまたあらたな新シリーズが始まるような予感もする。過去のシリーズ作も時間があるときに見直してみよう。
