Kou

ザ・プレデターのKouのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.2
GW皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
自分は例年通り友人と『耐久映画観賞会』でした。
今回は4本観たあとにゲームする余裕っぷりも。
この集中力をほかに生かせないものでしょうか…
以下、第1弾のレビューです。



自身も1作目の撮影に参加していた
シェーン・ブラック監督曰く
「1作目の完璧な再現はできなくてもできる限りあの雰囲気を再現してみたかった。」とのこと。
それ故、1作目の粗さ、勢い、稚拙さ(いい意味で)を頑張って受け継ごうとしていたのが好印象でした。



今作は自らを「ルーニーズ」と名乗る元隊員のダメ男たちと、自分の足に麻酔を打ったり、サンプル集めに乱心してしまうネジの外れた女生物学者が主人公。
思わず「バカばっかやな!」なんて友人と話していましたがこのバカさ加減こそ、まさに監督の目論見どおり。意図的につくられていたわけです。お見事。



また、勢いも1作目そのまま。
ちなみにこの勢いっていうのは、展開とかストーリーの勢いじゃなくて、人をこれでもかと殺していく、いわば(殺戮)の勢いのことね。
特殊部隊員を意味もなくぐっちゃぐちゃにして木につるしてみたり、プレデターを捕獲したスターゲイザーの研究員をこれでもかと惨殺してみたり、と勢いはいまだ健在。
しかも、そんななのに地球人の味方
「フュージティブ・プレデター」らしい。
倫理観めちゃくちゃやなこのー族。



「意味もなく殺(や)りすぎ」
まさにこの言葉がぴったりな本作。しかし、そのやりすぎ感・ハチャメチャ感が1作目の魅力でもあるんですよね。ちなみに、自分らは「さすがにやりすぎやろ…笑」なんて笑いあっていました。そうです、またまんまと監督の目論見にはまっていたわけです。



「これが本当の”娯楽”映画だ!」
そんなメッセージの伝わってくる本作。
昨今の練りに練られた映画も面白いですけど、
こういうバカ映画も悪くないよね、
そう再確認させてくれる作品でした。


2019年5月2日 12本目
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