Yuri

ホワイトリリーのYuriのネタバレレビュー・内容・結末

ホワイトリリー(2016年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

日活ロマンポルノリブート2作目、初・中田監督です。怖い描写はないと聞いたので観に行きました。いわゆるホラーというのはなかったですが、山口香緒里さんの狂気と凄味が怖過ぎました((((;゜Д゜))) ドロッドロです。登紀子がふいに現れたら叫んじゃうくらい怖かった・・・(;△;) 女の愛には、慈愛と執着と執念と、一瞬にして相手を死ぬほど憎めることが含まれます(>_<) そうなると目の前で相手がズタボロになっても、同じかそれ以上の痛みと共に快楽すら感じたりします。世の女性陣には、そういう風に相手を詰る前に自身の顔を鏡で見てみて欲しいと思いました(爆)男がドン引くくらい顔の造形が崩れてるかも?(爆)飛鳥凜は女優として顔で勝負出来るほどの美人ではありませんが、仮面ライダーのヒロインをやっていただけあって、華があり、動いている時の方が綺麗です。こんなに若くて可愛い女の子を囲っているなんて!と初めは登紀子に対して良い感情は持てませんでしたが、二人の世界のルールと世の中のルールは違いますしね。二人の世界のルールだと、たとえ壊れようともリアルに命を懸けないと愛を証明できなかったのだろうなと思いました。女性同士のラブシーンは、エロさよりもドキドキが倍増です(*>∇<*) 男性だと野獣的要素がどうしても入ってしまうけれど、女性同士だとひたすら綺麗。冒頭の白百合の中でのラブシーンは美しい肢体が絡み合うアートの様でした。悟が登紀子と一夜を共にしただけで「俺の狩り場だ」的に勘違いな振る舞いをするのが嫌でしたね~。中途半端に「おかしい」とか正論出してくるのも覚悟がないのに矛盾していて嫌でした。そしてその彼女も昼ドラの馬鹿な修羅場くらい嫌でした(^_^;) あんなに色香漂う二人を前にして「あたしの方が綺麗でしょ!?」と脱ぐとか、冒頭のはるかが口でジッパー上げるとか、中田監督、女性をわかってないかもと思いました。高級なワンピースのジッパーをかじったら傷付くし、万一、布に口紅がついたら絶対登紀子さん激怒するし。刺し傷は半年であそこまで良くならないです。人を一人救うって並大抵の事ではないのに、それが互いを傷付ける形に歪んでしまったのは哀しいことです。それでも、ラストのはるかの表情には登紀子に対しての感謝しかないんだろうなぁと感じました。何が正しいかなんて誰も決められないですが、はるかが世間で言う真っ当な道に踏み出せて良かったです。
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