mikoyan358

未来よ こんにちはのmikoyan358のレビュー・感想・評価

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)
3.0
軽やかな邦題とは裏腹に「老い」をこの先現実のものとして迎えなければならない世代には耳の痛い話(笑)。夫に逃げられ、出版物は時代遅れと言われ、頼った教え子とも根本的な思考の壁を感じ...日頃静かに生きたいと思っている自分の考えが主人公のナタリーと重なるだけに、彼女がどんどん新しさをまとっていく周囲から静かかつ確実に孤立していく様子が、イザベル・ユペールの歳を感じさせない可愛らしさがあるが故に余計痛々しかった。彼女のように現実をどう飲み込んでどう消化するか、そろそろ考えの岐路に差し掛かった事にも気づかされる。
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