りりー

メットガラ ドレスをまとった美術館のりりーのレビュー・感想・評価

4.2
豪華絢爛なお仕事ムービー。
NYメトロポリタン美術館の服飾部門キュレーター、アンドリュー・ボルトンが最高。細身のスーツに眼鏡の、いかにも繊細そうな雰囲気にも魅了されたけれど、彼がファッションに興味を持ったきっかけが、十代のときにニューロマンティックに出会ったことだと明かす冒頭ですっかりめろめろになってしまった。
泣く子も黙るアナ・ウィンターはもちろんかっこいいし、各々の持ち場でベストを尽くそうとするたくさんのプロフェッショナルたちの仕事ぶりにも惚れ惚れ。メットガラに来場するセレブたちも目に楽しい。

イベントの盛り上がりをよそに、静まり返る展示ブースを一人歩くアンドリューの姿が印象に残った。彼にとって何かを作り上げること、夢を叶えることは、きっとあの光景のことなのだ。
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