キミシマユウキ

ある戦慄のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ある戦慄(1967年製作の映画)
3.8
深夜のNY。数人の乗客が乗っている地下鉄にならず者の2人組が乗車してきて……………

1968年白黒サスペンス映画。
『地獄の黙示録』『ウォール街』
!!マーティン・シーン!!
デビュー作。
TSUTAYAプレミアム無料期間中に動画配信にないフォロワーのオススメを鑑賞。


見て見ぬふりが出来るか?


これは発掘良品でございます。
50年も前の映画ではあるが、現代の日本人にめちゃくちゃ刺さりそうな題材。
“深夜の電車で迷惑行為ばかり行うチンピラを止めることが出来るか”
という電車あるあるがテーマなのだ!しかもそれだけで全ての尺を使う。
序盤は丁寧に乗ってくる乗客達のバックグラウンドを描き、それぞれがあくまで一般人なことを視聴者に教える演出が憎い。
娘を寝かしつける夫婦、酔っ払い、負傷した軍人、白人嫌いな黒人、老夫婦…etc
あるあるとはいってもチンピラの悪行ぶりが世紀末なのであまり乗客たちをを責めないであげてほしい(笑)

キャストはあまり知らず。
デビューのマーティン・シーンは狂った演技をしている時のジェイクギレンホールにそっくりで男前だった。
あとは白人嫌いな黒人役が『アラバマ物語』で散々な目に合わされてたブロックピーターズで憎いキャスティング(笑)

これを見たあとなら皆さんも電車でのマナーを少し改めるかもしれない……

「お前はどこにいたんだ?」

サスペンス好き、マーティン・シーンのデビューを見たい方、そして満員電車に揺られて通勤されてる同士達にはオススメの作品。