雨丘もびり

ファウンドの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ファウンド(2012年製作の映画)
5.0
心情描写がとっても丁寧で自然。主人公の兄弟に共感しながら観れた。理知的な作劇がお見事。

観後感としては「納得」でした。
観終わってから、からだがカッと熱くて、頭は冷えてて、「そうよね、自然にこうなるよね」って思った。
大人が言葉を重ねるほど、無言で唇を結ぶ弟くんに寄り添いやすくなる。
演出も演技も素晴らしい。

言葉=理性の無力さと、実力行使の可能性。
満身の力を込めて、鉈やスコップを振り下ろす場面が、ひどく快い。

私はやんないけどね。
最後にやらかした奴が一番損するって知ってるから。

ポスターはアメリカ版の方が良いかも。観終えた後だとそう思う。https://en.m.wikipedia.org/wiki/Found_(2012_film)