回想シーンでご飯3杯いける

しあわせな人生の選択の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

しあわせな人生の選択(2015年製作の映画)
3.7
終活をテーマにしたスペイン映画。予告編の雰囲気から、飼い犬の里親探しをメインにしたコミカルな雰囲気を想像していた自分が恥ずかしくなるぐらい、物静かで、穏やかで、大人な雰囲気の作品だった。

冒頭から数分間は、音楽も台詞も無くてちょっと驚いたけど、それは僕が親切で賑やかな映画に慣れ過ぎているせいなのだと気付く。本作のテーマにして、メインの2人の年齢を考えれば、この物静かなムードはむしろ自然で、そこからは作品世界に浸る事が出来た。

死期が迫る親友を、いつも通り自然に見守る友人の素晴らしさよ。この映画で描かれる2人の同伴期間は4日間。だけど、極端にタイムリミットを煽るような演出は無く、ごくごく自然に時間が過ぎていく。長い人生の中の4日間を切り取ったドラマが、2人の関係をさりげなく映し出す。時折挿入される愛犬(ちなみに老犬)の表情が、良い味付けだ。