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透明人間のtatsuのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
5.0
映画秘宝の3月号、ベスト&トホホ特集でも、多くの著名人が2020年ベストにランクインさせていた今作。

監督は、リーワネル。SAWの一作目では、風呂場で足を繋がれていた人ですね。得意のウィキペディア情報によりますと、ジェームズワンとは、映画学校在学中に知り合って、SAWを制作したみたいですね。

まず、結論から。激面白いです。「えー透明人間って何回もやってな~い」「どうせ、透明になってエロいことするんでしょ~?」(若干期待していた。)とか抜かしているそこのあなた、もうこのレビュー観なくてもいいから、今すぐ観たほうがいい!!

この手のホラー映画って、相手の正体が分からないとか、一体何が起きてるのか分からないときが怖くて、種明かし後は案外どうでもよくなっちゃう映画が多いと思うのですが、最後の最後まで、「サプライズ」だらけで、観終わる頃にはお腹一杯食べさせてくれてありがとう、という多幸感に溢れる映画でした。

世間的にはあまり評判がよろしくなかった、ポール・バーホーベンのケヴィン・ベーコン版透明人間が、個人的には結構好きだったのですが、数倍面白かったです。

まず、冒頭から「なんかやだなー怖いなー(稲川淳二風)」なカメラワーク。別に何が写ってるわけではないんですが、表現できない不穏さが漂っているんです。私、極度のびびでして(バイオハザードを一人でプレイできない)正直、結構怖かったんです。

ただ、物語が中盤に差し掛かり物語が加速!突然、「やっちまいなー!映画」に変化します。しかもそのまま終わると思ったら、「メインディッシュはこれからよ」とばかりにまだ続く。

人が透明になるってだけで、こんな面白い映画が作れるのか!と本当に驚きました。

余談ですが、今作ではっきりしたことがあって、「ホラー映画には、金髪ロングヘアーで、色白の口がでかい女性がハマる」ということ。

へレディタリーのお母さんとか、ババドックのお母さんとか、ハッピーデスデイの主人公とか・・・etc

今作の主人公を演じる、エリザベスモスもめっちゃホラー顔。いい仕事(顔)するんですよ、モスが。

超オススメです!!!!
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