"透明人間"を題材にしたリー・ワネル監督のSFスリラーサスペンス。
"Surprise"
快作。ブラムハウス万歳。
ホラー映画が苦手なので観るかどうか躊躇していたが、ホラー要素よりサスペンスやスリラー要素が強くとても楽しめた。前作『アップグレード』も好みだったし、リー・ワネル監督とは相性が良さそう。この二作で"らしさ"は掴めた気がする。
見えないものを視覚化する演出がお見事。見えなくとも確かにそこに存在した。部屋の隅が気になる。見えない抑圧、常に監視されている感。メイキング映像もなかなか興味深かった。
目の前で起きている怪奇現象が、"透明人間"によるものなのか、精神的に追い詰められた主人公セシリアの妄想によるものなのか、というサスペンスが面白かった。
『ガス燈』を想わせる精神的虐待。全く先が読めず、緊張感が続いた。
透明人間関連の作品は、ジェームズ・ホエール監督『透明人間』(1933)以来の鑑賞。やっぱり、透明人間はモンスター映画なんやね。
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