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透明人間のBeSiのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.8
よっしゃ!!平常運転開始。

配信されたと知った時は結構嬉しかったです!!😊以下レビュー。

自殺した元恋人が透明人間となって自分に近づいてきたと感じるセシリアに迫る恐怖とは...。


とにかく斬新。この一言に尽きる。
見えない恐怖に苦しむというシチュエーションを現代的な題材と絡ませる試み、技術進歩が著しい今「透明人間」を作る意義が素晴らしいと思いますね。

そして特に凄いのが"音"と"カメラワーク"。映画館で観るなら音響の良い映画館で。イヤホン付けて観るなら高音質のイヤホンで。微細な音の強弱、距離感の演出が、観る人にとてつもない恐怖を不安を与える。カメラワークの点では、何も無い空間にカメラを向けることが徹底されている。それによって "もしかしてここ何も出てこないんじゃね?」という疑心暗鬼状態に追い込まれる。僕も観ていて "来そう!!"ってなった時は画面を掌で隠しました。でも一向に来なくて安心してたら、急に驚かせてくるんですよ。しかもそれが画面全体が明るい時なんです。"明るいことが恐ろしい"......「ミッドサマー」と同じじゃないか(?)

観客にネタが割れているからこそ、あえてそれを感じさせるような王道のカメラワークを繰り返し観客を油断させることで、"透明人間" という使い古されたネタで新鮮な恐怖を与えるという離れ業は、リー・ワネルにしかできない......。

まさに新境地。男性上位社会での搾取に苦しむ女性の闘いを描いたリベンジホラーとしても面白い1本です。おすすめです👍「アップグレード」も観てみたい...🦾
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