まず邦題の「透明人間」のフォントが良い!
作品のスタイルにマッチしてる。
映画の登場人物達にとって常に透明人間である我々観客。
観てるのはこっち。知ってるのはこっち。
この構造を巧みに利用した捻りのある脚本と、フィンチャーやノーランを通過した観客にも受け入れやすいカチッと決まったルックや重低音で不安を煽る劇伴で、所謂ジャンルムービー的な「臭み」をきっちりと消しつつ、その手の映画達へのリスペクトも忘れないお馴染みの演出なども随所に散りばめる隙のなさ。
いやージャンル映画って偉くなったな!
嬉しい!
この設定をこのルックで観れる時代…!
ゴーン・ガールで主人公の妹マーゴが「ゴー(go)」と呼ばれていたように、今作のヒロイン、セシリアは「シー(see)」と呼ばれる。
見えないものを観るのは彼女なのか我々なのか…。
リアリスティックとロマンティックのバランス感が見事なガジェットも魅力的で、リー・ワネルとジェイソン・ブラムへの信頼感マシマシになる良作!
ゼウスかっこかわいいなー🐕