ネオニダス

透明人間のネオニダスのネタバレレビュー・内容・結末

透明人間(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハラハラドキドキで緊張感すごい映画やった。俺のなかで「どうやって撮影してるんやろう映画ランキング」第一位になった。

透明人間になった死んだはずの元夫?が精神を追い詰めてくるということで、「愛がこわれるとき」みたいな感じに透明人間というエッセンスを加えた的なもんかと思ってたら、実は透明人間は夫の兄弟やったって辺りで全てが破綻したからそこが絶妙やった。
確かに映画は夫からの逃亡で始まって、夫は死んだと思わせといて実は監禁されていただけで、最後の食事シーンでも夫は何も語らなかった。主人公とかまわりの人間は夫のことをヤバイ奴みたいに言ってたけど、そもそも映画は逃亡シーンから始まるから今までの描写がない、避妊薬のすり替えも兄弟の証言だけ、妊娠してるという証拠書類もなく電話で言われるだけと、夫本人がヤバい事をしてる描写は最初に車の窓ガラスぶち割っただけで他には無く、ほんまにそういう意味では夫はある意味「透明人間」やったんよな。だからこそ「夫は本当に兄に利用されただけではないか?」「主人公の言うように夫は兄すら利用していたのか?」「そもそも語られる今までの夫の所業はありもしない主人公の妄想なのではないか?」と深みが生まれた。だから非常に興味深くて良かった。
だけどあのステルス迷彩、表面がカメラか知らんけどブツブツなんはトライポフォビアにはちょっとみるのが辛い