ガラムマサラ

透明人間のガラムマサラのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
3.7
ソシオパス彼氏から逃げた女性の周りで起きる不可思議な出来事、謎の気配。


見えない相手がいるという恐怖は心霊的な恐怖に近いじっとりとしたホラー。湿った布を口に詰め込まれているかのような精神の追いつめ方をする幽霊といった感じですが中盤からそこに人間のいやらしさが露骨に見えてきます。

そっからはガラッとスリラー。


そしてなるほどそういう透明人間なんですねぇ。
プレデターもびっくりの光学迷彩ですよコレ。

昔は透明人間といえば薬を飲んで透明になるっていうのがテンプレでこういうのってなかなか無かったですね。

薬を飲んで変化する透明人間は人間というより最早怪物といった印象を抱かせましたが今作のヤツはネチっこく嫌らしい人間らしさがあります。
常人には理解できない感性という意味ではある意味化け物ですが。


しかしあそこまで完璧に足音消すって相当そろーりそろーり歩いているってことですよね…その姿想像するとちょっと和む…