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透明人間のMrNobodyのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.0
5ヶ月ぶりに行った映画館で
観てきた、現代版の「透明人間」。

自宅には監視カメラ、出かける時も服装も全て指示される、そんな束縛の激しすぎる恋人から逃げ出す、緊迫したシーンから始まる今作。

「ドント・ブリーズ」同様に劇場でポップコーンなんか食べれたもんじゃない。
だけど、劇場で観てほしい。

妹の助けにより、無事に逃げ出すことに成功したはいいものの、トラウマに悩まされ続けて知り合いの家からは一歩も外に出れない日々が続いていたが、突如として訪れた、彼の自殺の一報。彼はプライドの高い天才的な光科学者だったため、自殺なんてにわかに信じ難かったが、遺産も入るということで、浮かれて、ようやく不安な気持ちから解放された主人公。

と、安堵も束の間、居候させてもらってる家の中で、不可解なことが立て続けに起き出す。トラウマは甦り、それが彼の仕業なのではないかと疑い出す主人公。身近な人間には、彼が研究の末に透明になれるようになったのは不思議ではないと主張するも、誰も信じてくれない。見えない"透明人間"の掌で転がされ、そこから待ってる絶望の先にあるのは、、、的なストーリー。

ホラーというより、ホラーが苦手な人でも割と楽しめるスリラー系。
それでも透明人間映画代表の「インビジブル」よりはホラー寄りで、驚かしポイントも随所にあるので息をつく間はほぼない。
天井裏は要注意。

どんどん主人公が、見えない恐怖という、ドツボにハマっていくので、最終的な落とし所が難しいんじゃないかと思っていたけど、主人公の、恐怖から怒りへの感情変化を楽しめ出すと、
終盤の明らかになる透明人間の正体含めて、これは一種のエンターテインメントなんだと昇華できた。
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