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透明人間の刺繍屋のレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
4.2
皆様がTENETやヴァイオレット・エヴァーガーデンで盛り上がっている中、漸く“透明人間”を観てきました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは遅れて上映される可能性はありますが、自分の住む街にある2つの映画館ではワーナーブラザーズ配給作品が上映されないんです。
そんなわけでTENETを観るためには往復3時間掛けて(高速を使えば、そこまで掛かりませんが)100キロ近く離れた映画館まで行く事になるので、上映時間を考えると一日掛かりになってしまうんですよね。
なかなか丸一日時間を割く事は難しいので、DVD化される事を気長に待ちます。
そんなわけで“ワンダーウーマン1984”をはじめ、DCコミックス関連の作品も劇場では観られないんですよね。゚(゚´Д`゚)゚。

…と、愚痴ったところで、ここからレビューです。



予想していた以上に面白かったです。

カメラワークや音響など演出がとても巧みで、空間の使い方が上手く、絶えず恐怖感を煽られ、最初から最後まで緊張感が続いたため、あっという間の2時間でした。
ストーリー、脚本共に上手く出来ており、古典となりつつある“透明人間”を現代に蘇らせたリー・ワネル監督の手腕は流石ですね。
“アップグレード”を観た時にも思いましたが、目の付け所が違いますよね。

それに加え、エリザベス・モスさんの演技も素晴らしかったですね。
追い詰められ焦燥し、狂気を感じさせるまでに至る演技は鬼気迫るものがありましたし、個人的にはラストのどのようにも取れるあの複雑な表情は秀逸だと思います。

音の使い方や細かい演出が巧みなので、大きなスクリーンと音響設備の整った映画館で観た方がより楽しめる作品だと思います。


続きのネタバレ部分を含むレビューはコメント欄にさせて頂きますね。
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