ニッポン国泉南石綿村 劇場版 命て なんぼなん?の作品情報・感想・評価

ニッポン国泉南石綿村 劇場版 命て なんぼなん?2016年製作の映画)

製作国:

4.2

監督

「ニッポン国泉南石綿村 劇場版 命て なんぼなん?」に投稿された感想・評価

 人間ってかくもややこしくて、愛しいものなか じんわりと心が温まる怪作です
 アスベスト被害をめぐる国家賠償のドキュメンタリー…しかも長い(笑)

それだけで敬遠する人は多いでしょうが、「なんかすごいもんみた!」となることは間違いない。 
 原告団のふつーの泉南のおっちゃん、おばちゃんたち(大阪の、と言ってはだめです。泉南は大阪北部とはまったく異なります)のキャラもさることながら、カメラを回す原一男監督も負けじと濃い。アイスクリームに生クリームをオンして、さらにチョコレートをかけてるみたい

思いのあまり暴走しがちな彼らを押さえる側にある弁護団、一見すると彼らが一番まともにみえますが、人間らしさ全快の被告団を前に、弁護人としての建前ではなく、感情があらわになるところも面白い


 途中休憩が入る第一部がローギアで坂道をゆっくり下ってるとしたら、第二部はアクセルを思い切り踏んで、エンジンふかしてガンガン攻めているかんじ。

「パパ~」と涙ながらに演説するおばちゃん、うかつにもウルっときました(笑)
時間には、正義もお金も敵わないんだなぁ。正義を貫いても慰謝料をもらっても、時間は戻らないから、裁判で戦うことは辛いんだんぁ
ヨタ

ヨタの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

休憩、トークショー含めて約5時間、原一男の世界を堪能。

監督自身も迷いながら、難しいテーマに挑戦していく過程を描いた作品。

次々と原告の当事者たちが亡くなっていき、暗澹たる気になる。

休憩明け、後半から監督自身が被写体にもなり、焦点を絞り始め、核心があぶり出されてくる。

人と人。
自分が被害者だったら、家族だったら、弁護士だったら、裁判官だったら、役人だったら…。
生き方を問われた。
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