前作、金を持ってトンズラしたレントンが街に舞い戻ってきてから物語が始まる。
ユアン・マクレガーのくたびれた40すぎの中年男感が素晴らしい。前作のカットが幾つか作中映り込むのだが、その時の若々しさも相まって顔のシワがより一層濃く映る。それなのに部屋は10代の頃のままというチグハグ感。大人になりきれないまま、歳をとってしまった彼等の象徴のようにも感じられた。
自分の部屋で10代の頃と変わらず音楽に合わせて踊り出すシーンで、こいつら何も変わらずにこのまま人生終わるんだろうなと簡単に予想でき、安堵すら覚えた終わり方だった。ドラッグ漬けの男達のクソみたいな人生。何一つ羨ましくない、ほんとにクソみたいな大人達なのに何故か鈍く光ってみえる不思議。この映画の魅力なのだろうか。
予想を裏切らないクズ人間達のその後を観れて非常に満足。前作と変わらず今作もパッケージが最高にカッコイイ。