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T2 トレインスポッティングのデイのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
4.4
かなり面白かった!!良かったです!!☆
2作目を作ると駄作になってしまう映画は多々あれど、グレードアップしちゃってるんだもの☆
ただし、この作品を観るには必ず「トレインスポッティング」を観てから観るようにして下さいね♪

そして、私が映画を観終わって24時間以上が経ち、
「あー!!そういう事かー!!」
私自身が勝手に思い、勝手に納得している…そんな展開と言うか…オチというか…。

「トレインスポッティング」から20年後の彼ら。

ところどころ差し込まれる子供の頃の映像やトレインスポッティングでのシーン。

20年経って訪れた懐かしの場所。

何故、若き日の彼らがヘロインに手を出したのか…。
というのも明らかになって来ます。

そして、格段にアーップした映像と差し込まれる音楽。
クラブで流れるQueenの"Radio GAGA"ひゅー♪♫
そしてマーク(ユアンマクレガー)がフランクベグビー(ロバートカーライル)に追いかけられる?シーンで流れるFrankie goes to Hollywoodの"Relax"
そして、今作も流れるUnderwoldの"Born Sleppy"…etc…

「トレインスポッティング」はマークレントンの視点から映画が進んで行くのに対し、
この作品は平等に、マーク、シックボーイことサイモン、スパッド、フランクベグビーの20年後を描いていたところも良かったかも。

そして、この映画の軸?になっているのは"裏切った"マークと"裏切られた"シックボーイことサイモンの協力したり、裏切ってみたり…の駆け引きだと思います。
親友か?裏切り者か…さてどちらか。

今作ではブルガリア人の美女ベロニカというヒロインが出て来ます。
このベロニカに対してもマークとサイモンの駆け引き(裏切り)

マークがベロニカに対して放つたくさんの"choose(選択)"
「人生に何を選ぶのか、人生を選べ!!」


そして、フランクベグビーは20年間ムショ暮らし。
脱獄の仕方がまたクレイジー!!
マークレントンめ!!20年前のこの恨みー!!忘れるものかー!!殺してやるー!!
と、マーク(&サイモン&スパッド)とフランクベグビーの鬼ごっこ。
マークとベグビーが再会した場所がまた笑えるんだなー。

もうベグビーがウザくてウザくて…ベグビー死なないかな…と密かに思う私(笑
いや、ベグビー好きなんですけれどもね☆


話は戻るけど、オランダに行ってたマークが20年ぶりに故郷に戻り、まずはスパッドに会いにゆくのだけれど
スパッドはエレベーターがぶっ壊れた高層アパート13階の一室で、ビニール袋を顔に被り自殺を図っていた。
遠のく意識の中で自分が何度も高層階から落ちてゆく…そんなシーン。
間一髪でマークが助ける。

相変わらずスパッドは気が弱くて悲観的だけれど良いヤツだなー(T_T)。

きちんと"薬物を断つ会"みたいなのに参加しているけれど、なかなか上手く行かない。

丘の上で、
「何か自分が楽しめるものを見つけたらどう?」
とマークからアドバイスを受けボクシングやってみたり…でも全然ダメダメ(笑
そして、何か文を書いていたら、ベロニカに褒められ、小説を書いてみたら?とすすめられ…今までの自分たちのことを小説に書いてみる…。

見捨てられた妻ゲイル(シャーリーヘンダーソン)に書いた小説を送ってみたら
ゲイルは
「(この小説の)題名、思いついちゃった☆」
って…。

そっかー!!そーゆーことかー。


そして、ラストでニヤリ(^-^)♪
ラストシーンがまた良かったです。


ところで、私はユアンマクレガーの声は特徴的だなー。と思っていましたが、この映画でユアンの歌声が聴けます♪とても上手いー☆好きな声だなー♪


丘から見下ろすリースの街並み。
鉄くずの山(スクラップ)の前にあるサイモンのアジト…
たびたび通る列車…。
なども印象深かったです。



以下メモや余談…。

「トレインスポッティング」はアーヴィンウェルシュの同名小説を映画化したもの。

「トレインスポッティング」ってどーゆー意味?
造語で、リースという町に鉄道があって、廃線の線路の上でジャンキー達がたむろしてドラッグをやっている様子…らしいです。
自分用のメモメモ_φ(・_・ )

ジャンキー映画ではあるものの、やはり、スコットランドのエジンバラに住む"労働階級"の人たちの物語だと思います。
生きる選択肢が限られた人々の。

私は「ブラス」とか「シーズンチケット」とか「フルモンティ」とか、1990年代UKの労働階級の映画がとても好き☆

ちなみにロバートカーライル主演の「フルモンティ」にスパッド役のユエンブレムナーも出ていたらしい…覚えて無い…また観よう☆

「T2トレインスポッティング」は
「トレインスポッティングポルノ」という10年後の彼らをサイモン(シックボーイ)が主人公で描いた作品。
これを映画用オリジナルに仕上げたもの。
うーん、原作も読んでみたい。

ちなみにマカボイさん主演の「フィルス」の作者さんでもありました☆


PS.私はUKのRobbie Williamsが好きなのですが、ユアンが歌唱してるシーンで声が似てると思っていたけれど、喋ってる声も似ているなー…と…思いましたです。


長くなりました。
ここまで読んで下さってありがとうございますm(_ _)m。
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