Keiseihhh

T2 トレインスポッティングのKeiseihhhのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
3.6
前作よりかなりクールダウン。前作から20年の時を経た主人公レントンたちの後日談が描かれる。失敗の要素も多い。その典型がベグビーを殺人歴のある人物にしてしまったこと。前作のキャッチコピー「陽気で悲惨」とは程遠い。さすがに元仲間が殺人犯だったら笑えない。ジョークにならない。だからそれゆえかベグビーをほぼ完全な敵役にしてサイコスリラー、サイコホラーみたいな作りにせざるを得なかった。物語終盤レントンが襲いくるベグビーに放つ言葉「あの頃の俺たちには希望があった。でも、こうなった」が胸を打つだけに勿体ない。もっと人間味のあるドラマに出来たはずだと、1ファンであるだけに残念な気もする。だがしかし全ての現実、現状を受け入れてそれぞれのmy lifeと和解するラストは素晴らしい。スコアは3.6。人間ドラマに焦点をあてて脚本をもっと練り直したら更に良かっただろう、惜しい作品。
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