前後編だったので短めなのかなと思ったらけっこうなボリュームだった。原作にはサイドストーリー的なものもあるが、枝葉の話は取り払い芯となる桐山零の成長物語に絞っていたのはよかった。
キャラクター設定が原作に忠実でビジュアルも上手く寄せていて次々でてくる登場人物がみんな魅力的だった。将棋のシーンも飽きない。桐山零役の神木隆之介は儚げな佇まいも抑えた喋り方もまるでマンガから抜け出てきたようだった。有村架純は感情の起伏の激しい役を初めてみたが上手い。複雑な感情が交差してある時は激しくぶつかり合いある時はそっと魂が寄り添うような零と香子のふたりのシーンが印象的。主題歌もよい。