ベルサイユ製麺

3月のライオン 前編のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)
3.6
原作途中離脱組.incです。アニメも見てません。そもそも将棋のルールも分かりません。洋画でテーブルゲームを題材にした作品てあんまり見ない気がしますね。(実在のプレーヤーについての作品とかはありますが。)この感じがジャパンクールなのでしょうか?
…なんか感想の浮かび難い作品です。
とにかく恐ろしくビジュアル面の再現度が高くて、もともと当て書きなのでは?と思うほどです。撮影がとても綺麗綺麗で、外国人には「どうですか?ニッポンは美しいでしょ?中身はグロテスクなんですよ」と自慢したくなります。前編の辺りはまだ原作を読んでいた範囲内なので見覚えがあり、よくこんなに上手く圧縮したものだなぁと感心しました。反面、桐山くんがひっきりなしにイベントに巻き込まれている印象で、虚無感や孤独感は薄れてしまっているかな…。原作由来ですが、そもそも主人公の設定が特殊すぎて感情を移入し難いなと感じてしまいます。そうまでして描きたい事とはなんなのだろう…?
…むう、心が動かないなぁ。

比較的長い作品ではありますが、原作を知っているからか体感時間は短めです。「ココはこうすれば…」とかも全く感じません。神木隆之介と加瀬亮の並び立つ姿はまさにナイーブ無双!いやぁ腐った腐った…。漫画原作物の映画化としては凄くハイクオリティだと思います!
あと、もちろん猫が出てきます!ネコネコメーターは2…か3か。ちょっと自信ないです。三毛とは別に黒っぽいのが、2匹なのか1匹なのか。
…余談ですが、零の養父役の豊川悦司が、今の朝ドラと同じく才能のある子を内弟子にする役柄なのが愉快だったのと、ひなちゃん役の女の子が、元・生ハムと焼うどん(アイドルです)の西井万理那さんそっくりなのが凄くノイズになりました…。

では、後編観ます。