たった一手。
幼いころに家族を亡くし、孤独の中で将棋とともに成長してきた少年がプロ棋士として歩む道を描く。
一筋縄ではいかないサクセスストーリー。
漫画原作にありがちな煌めきの表現だけではなくて、人間味もある作品だった。
淡いカーテン越しに彼らを見守るような感覚。原作の空気感何だろうか。
天涯孤独とはいえ、人に愛され護られる零の姿は自分を隠しきることなく他人と接することのできる人に次第に変わっている翔子だった。
対局中の静けさも嗜める長編シリーズ。
染谷将太の魅せる隙のあるキャラクターってやっぱりずるい。
