中学3年でプロ棋士になった桐山零は高校生で一人暮らし。家族とは死別し、父の友人に引き取られたが、義理の姉たちと上手くいかずに家を出た。そんな彼が、三月町の川本三姉妹の優しさに触れたり、ライバルの二階堂に叱咤されたりして、少しずつ成長していく。
地味に始まり、あまり期待感もわかなかったが、その地味さが少しずつ味わいに感じるようなしっとりした雰囲気が心地良かった。
登場人物のキャラも立っていて、出来すぎている感もあったけど、違和感は無かった。
爽やかなようで、暗いエピソードが多い内容はけっこう好きだ。