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3月のライオン 後編のエリのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
4.8
登場人物たちの抱える「問題」が次から次へと出てきて絡まりあって、誰かが涙するとこちらもつられて自然と泣いてしまうような後編だった。

特に桐山くんの葛藤、三姉妹の優しさと強さには何度もホロっときてしまった。どんな正義にも容赦なく向かってくるモノ・コトがあったり、自分の信じる正義を貫く事が他者の幸せに繋がる事ではない難しさ...言葉や教育では計り知れない、けれど誰もがどこかで通るであろう「微妙」なテーマが散りばめられていた。

きっとこの作品の大きな魅力であろう、「あたたかさ」を感じられる「食のシーン」はどれもお気に入り(>_<)きっと漫画を読んでも映画を観ても、多くの人が

(^q^).。oO( あかりさんのご飯食べたい...ふくふくにしてほしい.........オナカヘッタ...

と思うだろうし、食べたすぎて思わず漫画飯を作ってしまうほどだった。(しかしやっぱり自分じゃなくてあかりさんに作ってほしいわww)

後編では出番の少なかった蔵様だけど、素朴なご飯を振舞ってくれるわずかなシーンは胸熱だった......(蔵様がメシを食らうシーン大好きマン!!)

桐山くんのぼっち飯にいつも付き合ってくれる先生や、一方的なおっかなさ満載に見えた義姉だけど、そのどこか不思議な関係性にちゃんと奥行きが見えたのも嬉しかったり。食と共に桐山くんに寄り添ってくれる人が多いのも素敵なんだよね。

とりあえず、この作品での伊藤英明は素晴らしく怖かった...ww 前編でも言ってたかもしれないけど、ものっすごい迫力でそれはそれは絶対人生で関わることはないであろうオーラ(と色気)がムンムンだったわ...SK-IIを手に持ってるシーンがやたら脳裏に焼き付いてるわww

二海堂や幸田家の父、誰とのどの関係でもグッとくるものがあったし、どの関係においても「(良くも悪くもついてまわる)しょうがなさ」が滲んでて、その愛とか好きとかそれらが根底にある時の「人を動かす気持ち」が切ないやらあったかいやら......色んな気持ちを掘り起こされる作品でした。

女の子が歌ってるのもいいけど、個人的には「春の歌」がスピッツだったら間違いなく天に召されたわ...

※前編と記憶が交差してるかもだし、読み直したら割と同じような事書いてた...w(-ω-;)
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