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3月のライオン 後編のぴよぴよのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
3.8
将棋を指す時の指が美しい👇
長くて細くて(そうじゃない人もいるけど^_^;)キリッとしてて…将棋盤に向かう意気込みがその指先に感じられる✨

なんて静謐な世界…考えて考えて指す一手に全てを込める。静寂の中の熱い闘い🔥

将棋は指したこともなければルールも知らない…でもその熱さは十分に伝わってくる。正座して考えてるだけのように見えて、尋常ではないエネルギーを消費してるのがよくわかる。

今活躍中の藤井聡太七段を思わせる主人公桐山零を軸に、育ての親・姉弟・仲間・学校の先生・先輩棋士・応援してくれる一家…いろんな人達との関わり合いが、零を大きく育てていく。

基本まわりのみんなの視線が暖かいから、見ていて爽やかな気持ちになれる。

ちょっと線の細い高校生棋士桐山零にピッタリハマる神木隆之介。

両親を亡くした零を引き取って育てる物静かな父、豊川悦司が渋くて良い。

明るく零を応援する高校教師の高橋一生。気取った役よりこんなキャラの方が彼に合ってるなぁ。

先輩棋士の佐々木蔵之介・伊藤英明も、将棋にのめり込む様子が真に迫っていて、見ているこちらも熱くなってきます。

そして…羽生善治がモデル?神のような存在の名人・宗谷冬司役の加瀬亮!
クールで何事にも動じない、将棋界の頂点を極めた男の静かな佇まいを、憎らしいくらい的確に演じてます。

他にも有村架純・染谷将太など…零を囲む人達の存在感がそれぞれに際立っていて、長時間の物語を飽きさせません。

前後編で4時間超え‼️

途中零を精神的に支える一家のお話に物語が飛んで少しダレたけど、将棋を知っていても全く知らなくても、十分楽しめる出来栄えでした😊

あのラスト…原作は続いてるのかな?続編あるのかな?
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