まー

3月のライオン 後編のまーのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
2.5
宗谷名人との対局から始まる後編。
前編でしょぼかった対局シーンが、加瀬さんの雰囲気も相まってなかなか良かったです。

これは期待できるぞと思った矢先、なんの脈略もなく唐突に展開されるイジメエピソード。なんだそりゃ、と思いながらも気持ちを落ち着かせて鑑賞。なんとなく解決したと思ったら、英明の重いエピソードを軽く流して、またもや唐突に伊勢谷登場…

一応、主人公が三姉妹との交流を通じて成長していく過程を見せるのが本筋なんでしょうが、なんとも焦点が定まらない作品でした。

一番の問題は、主人公の人間的成長と将棋の強さがリンクしていないこと(回想でなんとなくごまかしてもダメ)で、結局何がテーマなのかよくわからなかったです。
結局これって原作を実写映画化すること自体が目的になっちゃってるからなんですよね、多分。映画を作る一要素が原作であるべきなのに。

将棋好きとしては、バシーン!ドヤっ!と指した手が大した手じゃないのも何だかなぁ、と。
やたらと主人公の独白が多いのも苦手。

役者陣は素晴らしかったです。
高橋一生先生は実際にいたら大人気でしょうね。
岩松さんが「きりやま君」と言うたびに時効警察を思い出していたのは私だけではないはず。

アニメ版は面白いと勧められてるんですが、どうしたもんかなぁ…
まー

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