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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのrollinのレビュー・感想・評価

4.0
タイトルがカッコ良すぎ!!

とにかく良くも悪くも真面目で丁寧なつくり。マーベルが描けない人体破壊や、ウソみたいなおっぱいポロリを出し惜しみしないのにも好感。登場人物がほとんどクズばっかなところも素晴らしい。人力観覧車のシーンとか、監督の隠しきれない乙女心も微笑ましかった。鋼鉄ジーグという極東カルチャーをミキシングする感性はマカロニ精神の最新版とも言える。

手にした力を利己的に使い続けるのにも納得。自分も絶対そうする。そして真のヒーローに目覚めていく過程に於いては当然熱いものがこみ上げてくるし、赤い血が流れていれば泣かん人はおらんでしょう。ただそこまでが長過ぎたというか、本作のテンポや構成のリズムと個人的に相性が悪かったのかもしらん。

一番困ったのは、宿敵ジンガロを演じたルカ・マリネッリが、あまりにもトッティに似過ぎていたこと。現役引退して早速俳優に転身したかと思うくらい似てて、しかもこのリアルジョーカーのような悪役が最高に魅力的で愛おしい。彼が完全に映画を支配してしまい、自分の中で物語のバランスが崩壊してしまいました。なのでトッティがASローマに戻って来たシーンが一番胸熱!何てタイムリーなんや‥‥ほんとすんまへん!
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