きぬきぬ

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのきぬきぬのレビュー・感想・評価

4.0
ノワールだけどヒーローものだった!ある日超人的な能力を身につけた小悪党の孤独な男が、心に傷を負い過ぎて「鋼鉄ジーグ」を救いにしてる女性に恋して、彼女の為に変わり始める不器用な愛が愛しい!!泣

映像は所々、印象的で美しい!
クズな男が超人的能力を持ったらどうなるか、って部分が、主人公が欲望まみれで生々しくともそれがとても人間的で、心が壊れてる女性との恋も不器用な痛々しさから純愛に高められる。なんて、、泣くしかないわ。
彼は彼女の為に‘鋼鉄ジーグ’になるのだ!もう胸締め付けられて涙止まんなかったですわ。ほんとに‘鋼鉄ジーグ’をリスペクトしてる!
ぶっちゃけて言おう。正直119分あるのは多少長いとは感じた。主人公以外のもう一人の主要となるクズのギャング(こいつはイケメンだけど殺人も辞さないほんまのクズ!)をも描き込んでる所為もあるかもだけど、ところがある時点で心わしづかみにされたら、それがもうどうでも良くなるし、正直、そのクズのおかげで展開や結末も読めなくなる。そしてただ彼を不安ながら見守り、そこからの彼に、彼の想いと心の変化にまたしても泣くしかなくなってしまう。
まさか観覧車の場面が出て来るまで、こんなに泣かされるとか思ってもみなかったわ。エンドロールでまた号泣しそうになるなんて思わなかったわ。ずるいわ。でもこれが映画観る歓び!悲しいけど最高で大好きな作品です!
きぬきぬ

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