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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」
原題「Lo chiamavano Jeeg Robot」
2017/5/20公開 イタリア作品 2017-273

もう一本観てしまいました、なので今年は273本の作品を観ました。

イタリアのアカデミー賞に当たるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最多16部門にノミネートされ、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人監督賞、プロデューサー賞、編集賞の最多7部門を受賞した作品です。
いたるところで、日本版の「鋼鉄ジーグ」のアニメの様々なシーンが無修正で使用されていて非常懐かしく、それをモチーフにした本作もなかなかシュールで面白いヒーローものでした。
孤独なチンピラの主人公エンツォがアニメヒーロー「鋼鉄ジーグ」に憧れる女性の為、正義の戦いに立ち上がる“男の純情”がなんとも美しく、心打たれます。途中から司馬宙になりきり、ラストでの女性にプレゼントされた毛糸で編んだ「鋼鉄ジーグ」のマスクをかぶるシーンは最高ですね!

1975年に日本で放送され、79年にはイタリアでも放送された永井豪原作のアニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフにしたイタリア映画。ふとしたきっかけで超人的なパワーを身につけたチンピラのエンツォは、世話になっていたオヤジが殺され、アニメ「鋼鉄ジーグ」の熱狂的なファンである娘のアレッシアの面倒を見る羽目になる。監督は本作が長編デビューとなるガブリエーレ・マイネッティ。主人公エンツォ役に「緑はよみがえる」のクラウディオ・サンタマリア、敵のジンガロ役にルカ・マリネッリ。
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