コンクラーベと聞いて、つい『ピウス13世』を思い浮かべてしまったけれども見てびっくり。
重い・・・。
こんなに重い話だったとは。
そしてアルゼンチンの事も、軍事独裁政権の事も知らなさすぎた自分を思い知った。
主人公が独裁政権下で行われた逮捕や拷問処刑などで多くの仲間を失った後、留学先のドイツで「マリア様が助けてくださる」と貧しげな婦人に祈りを唱えて貰った場面に神を見た気がする。
彼はどんな困難な場面でも信仰を疑わなかったからこそ「神はいつも私を待っていてくださった」と言えたんだろう。
きっとあらゆる場所に救いはあり、それを求める者にはそれが見えるのだと思う。
拷問や処刑の場面の描写が恐ろしすぎて、久々にひきずってしまってなかなか眠れなかった。
具体的な情景でなく、心理描写(捕らえられた者からの目線とか)が上手くてぞっとした。