このレビューはネタバレを含みます
2016イタリア映画祭。
心の枯れてる人、元気をもらいたい人に是非、オススメしたい！！
何故なのか、幼少期から安定した職業である公務員になることに憧れていたケッコは、大人になってようやっと夢だった公務員の職に就いた。ぬくぬくと、ゆる〜い毎日を満喫していたのも束の間、政府の緊縮政策により、公務員の数が削減されることになった。働かない部下をリストラしたい上司と、何が何でも職にすがりつこうとするケッコの攻防戦が始まった…。
この映画は、ケッコのキャラに魅力があるところに尽きる。偶然か必然か同じ名前の、イタリアの喜劇俳優ケッコ・ザローネが、自身で演出して面白い良いキャラを演じているし、劇中の歌もケッコ・ザローネが作ったりと、マルチな才能を発揮してくれている。
一生安泰と言われていた行政職神話も崩壊し、この世に絶対なんてないとの社会風刺と、それでも生きていかねばならない現実に、立ち向かう勇気や希望をくれるような、終始、楽しくて明るくなるコメディ映画でした。
