題材は重い。
ある一家の殺人事件をきっかけに物語は始まる。
殺された人の周囲の人へ記者である田中(妻夫木聡さん)が聞き込みをしていくところから徐々に事件の真相へと近づいていくのだが…
真相が明らかになっていくとちょっとまさか…という展開。
本当に最悪というのはこういうことか。。。
個人的にはロケの場所がよく知っている場所が複数使われていて、懐かしさがあった。
こんなにも全てがつながってしまうことは正直あり得ないと思うところがあるけれど、そうならざるを得ない状況に追い込まれてしまったら…
人を壊すのは人なんだなと。。。
逆のことを言えば、人を救えるのも人しかいない。
でも、この話には正直救いはないと思ってしまった。
理性を失うほど、心が壊れるまでのことが起きると、自ら人生を終わらせるのか、外にその衝動が向けられるのか…
愚行録というタイトルの通り、愚行の数々。人が誰しも一瞬は持つような野心や妬みなどが悪い方向に働いたらこうなるということばかり。
みんなちょっと悪い人だった。
ちょっとこれは映画館では見れなかったかも。
教訓だと思って、嫌な気持ちが芽生えてしまったら、こうなってはいけない。と思うための映画。