下調べなしで観たので、冒頭妻夫木が足の悪いフリをするところで「愚行録、なるほど!こういう感じか!」と思い一気に引き込まれたが、その後は思ってもみない展開に。
主人公がある事件を追う中で、関係者との対話を通して回想に移っていく構成、光子の描き方や、刑務所のガラス越し、また後半での過去を語るシーンの構図が良い。
誰しも本作に描かれていたような愚行には思い当たる節があり、他人を語るとき自分の本性や相手への想い、コンプレックスなどなどが見え隠れする、そんなリアリティを上手く表現した作品でかなり好きだった。
何より満島ひかりの狂(強?)演が好きなのだ!