これはコワイ！
なんと云っても感情移入すべき主役が途中からあれ〜？なのである。従来の映画のセオリーを覆している。主だった登場人物の６人は、過去に名門私大で交流がある。物語は、大学での出会いから後年の事件へと発展してゆく。感心するのは、女性の嫌らしさ、狡猾さが、男性監督ながら巧みに描かれている。女子に生まれなくてよかったとおもわせるほどの効果絶妙である。とりわけ、夏原役女子の嫌らしいことこの上ない。満島ひかりが難易度の高い役を好演しているのが、印象に残る。それにしても、小出恵介は＜十字架＞では中学生。そして今回は、大学生役と学生役によく抜擢されるものだ。調べたら御年３３才。
