2回見た。
それでもやっぱり謎は残った。
人間なんてそんなもんだと私は思う。
これは異常な人たちの話なんかじゃない。
みんな多かれ少なかれ持ってる。
ただ。
目に見えるわかりやすい悪より。
目に見えないわかりづらい悪の方がよっぽどタチが悪いと思った。
誰にでもできるもんじゃない。
悪い人にならずに、悪い印象を与えずに
誰かを苦しめること。
自分の手は汚さない。
自分の手を汚せる方がよっぽどまともだ、なんて思ってしまう。
ただ見てるだけでも悪に成りうることもあるし。
みんな自分が可愛い。
自分が不幸になってまで誰かを救いたい人なんて。
そういるもんじゃない。
自分が幸せだから。
余力があるから。
誰かを救いたいと思えるし。
手を差し出すこともできる。
そうじゃない人間は。
自分の幸せより先に他人の幸せなんて
願えない。
それは異常なことなんかじゃない。
自分の人生の主役は。
自分以外にあり得ないんだから。
母親の"前を向くしかない"発言には何とも共感できなかった。
失敗を繰り返したくない、今のしあわせを壊したくない。
よくそんなこと言えんな、って。
あそこだけはどうしても許せなかった。
のっけから重々しい空気がビシビシ伝わって。
何ともまとわりつくようなイヤな空気感な映画だった。
人間はやっぱり複雑だな。