映画舘で見逃したのを思い出してレンタル。
ファーストカットからただならぬ、邦画ぽくないな、というトーンで調べてみると、監督はポーランドで映画を学び、撮影もポーランドのカメラマン。
外国人がカメラマンでも日本でカラコレをやると日本の湿度になってしまう、という理由でグレーディングまでポーランド人を呼んでやるこだわり。
画の力だけでなく、演出、編集も相当上手い。
邦画というより、実力派の韓国映画を彷彿とする感がありました。
何でも言葉で説明してしまうようなシーンを覗いて、目と目や少しの仕草で伝えているところが凄く良い、こういう映画を日本でもっと見たいと思いました。
満島ひかりの芝居は勿論のこと、他の役者さんそれぞれのキャラクターもたっている。
それを際立たせる光やカメラの動き、
何かカメラ褒めみたいになってしまうけど、それを含めての演出だと思うから。
原作はまだ未読、どうやら登場人物の証言集で妻夫木聡の役は表に出て来ないとか、それを映画の中では見事に存在感を与えていました。
石川監督はこれから注目すべき人だなと思います。
映画は重めだけど、それ覚悟で映画好きな人にはオススメです。