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愚行録のなのレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.8
恐ろしい。
何回も衝撃を受けた。
そんな題材ではないはずなのに、自分がどんなに今幸せかを考えてしまった。

最初、何が起こったかも分からない状態なのにただただおぞましい雰囲気に、緊張感を覚えてからはラストまでずっと見入ってしまいました。(本当は途中でコーヒー入れたりしました。映画館で見れば良かった!)



満島ひかりと妻夫木聡演じる兄妹の過去に何があったのか。一家惨殺事件はどう関連していくのか。ピリピリとした緊張感が続く中で次第に明らかになっていく真実に「やられた!」というよりは「嘘であって欲しい」と思ってしまうほどに感情移入してしまいました。

満島ひかりの病んでる感じも妻夫木聡の表情の抜け落ちた感じも、あまりに馴染み過ぎてて2人ともすごい役者だなと改めて思いました。好きです。

それから小出恵介のクソっぷりに心の中で20回は「最低」と唱えました。一方その妻には少し憧れてしまう部分もあるので私もとても愚かです。
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