ゆいか

愚行録のゆいかのネタバレレビュー・内容・結末

愚行録(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

個人的に限りなく満点に近い!!
冒頭のシーンから最後まで、人間のイヤなところがこれでもかとたくさん詰め込まれている。とにかく飽きない。
イヤなところといっても、ちょっとしたことだったり、こういう人いるよな〜って感じの身近なものだからリアリティもある。この悲劇はそういう偶然が重なっただけにすぎなくて。

家族って呪いみたい。

最後のシーンは冒頭と重ねて考えると、主人公には妊婦が妹と重なって見えたから席を譲ったのかなと思った。
非常に妹想いであること(冒頭の老人には自ら席を譲らなかった=妹以外の人間には冷酷であること)を表しているんじゃないかな。改心とかではまったくないと思う。個人的な解釈だけど。

満島ひかりの独白シーンの張り詰めた空気感も、静かな場面なのに圧力がすごくて。
全体的に音に無駄がないのもこの作品の好きなところです。こういう映画にありがちな大仰なクラシックとかもないし。

あと「恋の罪」ファンとしてはピンク風船男・小林竜樹さんが出てるだけでかなり嬉しくなってしまった!!!松本まりかちゃんも良き。眞島さんも好き〜〜
なのにこのポスターの写りがキャスト誰一人として良くないのはなぜなのか(笑)

ほぼグロなしやから耐性ないわたしにはありがたかった。すごく好きになってしまった、、、
ゆいか

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