これはすごい...
まず冒頭のバスシーンから やばいぞこれ...感をじわ〜〜っと感じさせてくる技に乾杯。
その後もとにかく淡々と。
田向家に関わりのある人々の自分視点の語りが淡々と。
そして同時進行で光子の背景もじわじわと。
物凄くジメジメと人間という生き物のナチュラルな愚かさ、そしてぶっ壊れた人の死んだ目を堪能しましたね。いやはや。
なおモチーフとされている大学に草。関係者いらっしゃったら非常に申し訳ないが、的確なチョイスだとは思う。
僕は劣等感や羨望はリアル皆無な脳内お花畑学生だったけれども、確かに僕の通った大学でも内部進学勢は内部進学勢で固まってたな、あの文化なんだったんだろうな。
役者陣も良かったね、妻夫木&満島はまあもちろんですが、
中村倫也と臼田あさ美が学生時代と現在とでちゃんと年相応な雰囲気醸し出してたのにおじさん感動した。
僕はこういう邦画も大好きだからね、これからも映画を通して人の卑しいところや愚かなところ、しっかり抑えて教訓にしていこうな。