清々しい気持ちで映画館をあとにできるような、後味スッキリな作品。
個人的に学生の部活ものや青春ものが好きでして(そして幼馴染み設定も好み)、ハルタとチカの遠すぎず近すぎない距離感が良かった。
印象的なシーンがふたつあって、ひとつはチカが個人練習のために音楽室を出たあと残りの部員たちが音楽室で会話するシーン。そうそうあるよね！あったよねこうゆうの！と学生生活を送ったことのある人は共感MAXかと。そういうシーンをカメラ動かさず定点ひとつで撮ってたんだけど、それがよかった。
もうひとつはラストの演奏シーン。最初にチカが言ってたことをハルタがやってのけて、失敗は乗り越えて克服して前に進むためにあるのだ、ということを改めて感じたし、それは吹奏楽だけじゃなく人生のいろんなことにも共通することだと思った。
更に言うと、そのあとのハルタとチカの表情がよかった。眩しくてキラキラしててとてもよかった。
もちろん佐藤勝利くんは美形でかっこいいし、橋本環奈ちゃんは天使のようにかわいいんだけど、乗り越えた先の表情とか相手を思う表情とか、内面がよく表れていた表情がよかった。
そして個人的に私が密かに注目している清水尋也くんも出演していて嬉しかった！清水くんは「渇き。」「ソロモンの偽証」を観たときに、この子は只者じゃない！と以前染谷くんに感じたような同じ感覚があって、今後も色んな作品で観たい役者さんのひとり。
