ごてふ

追憶のごてふのレビュー・感想・評価

追憶(2017年製作の映画)
2.5
ユナイテッドとしまえんにて。初日9:00開始の初回を鑑賞。場内は爺さん婆さんおっちゃんおばちゃん(つまり中高年層)過半で5割の入り。役者目当てというよりも喧伝されている監督・カメラマンの贔屓筋ではないか。監督もしぶとく作品を撮ってはいるが、量産時代(網走番外地シリーズなどの任侠やくざ路線)の1960~70年代は措いて80年代、高倉健に新境地を拓いた『夜叉』『駅』のころが最盛期だと思ふ。おおまけして1999年の『鉄道員(ぽっぽや)』まで。本作、質の良くないテレビの2時間ドラマを見せられた心地で落胆。肝心のシナリオが酷い。設定が陳腐で粗く、更には人物背景に深みがない。説明調のセリフが多く説得力もなし。ラストも取って付けたような真犯人や意外性のみを狙った出生の秘密。ああ観ているこちらが恥ずかしい。撮影もこれ見よがしのベタっとした夕陽など、あれが美しいと思えるのだろうか。役者はそれなりに健闘しておりました。主演の男優陣も嫌いじゃないし、サクラ・まさみ・文乃ちゃんの熱演には☆献上。
ごてふ

ごてふ