アリョーシャ

追憶のアリョーシャのレビュー・感想・評価

追憶(2017年製作の映画)
2.3
この豪華キャストと映像と音楽、ドラマチックなストーリーで、ここまで感情移入できないとは…
自分だけかもしれないけど…

とにかく台詞回しがダサいし、カメラワークが不自然。
会話シーンは真正面から横並びの二人を映すか、向かい合って二人が喋る構図ばかり。ヒキの絵が少ないのでその場所の雰囲気が伝わってこない。
台詞も真正面すぎるように感じた。「お母さんも淋しかったのよ」って、そんな言葉で主人公の心が動くものだろうか…
回想シーンの、子ども時代の主人公がラーメン食べてるシーンとかも、いくら子ども同士とはいえあんなにいきなり「あっちゃんだ!」とか言って無邪気に友達みたいになるものだろうか?しかもそれぞれ重い事情のある子供達なのに。
役者さんが上手くても、脚本と演出がこれだとどうしても芝居臭さが出てしまう。

例えば『怒り』ではどの人物にも「こんな人いそう」という感じがあったし、どの場所にも生活感とか、その場所ならではの雰囲気があった。
この映画はそれが全然感じられなかった…。
アリョーシャ

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