日本未公開。ブロークバックマウンテンをシネフィル用に改造した映画。会話シーンが大半を占める為、英語字幕のみでは理解が追いつかない箇所もあったが、それを差し引いても、この映画のスローコアで独特な世界観の魅力が損なわれることはありません。特にYo La Tengoの曲に乗せて映される車窓のシーンは必見。これに限らず、時折入る風景ショットが一々凄い。ジェームズ・ベニングを想起させる程です。ウェンディ&ルーシーでは鳴りを潜めていたいかにも女性監督らしいカットが、主役の男二人の関係性の危うさに拍車を掛ける。