荻上監督作品だし、ネットで目にした監督インタビューでもマイノリティを救おうなどと謳う内容ではないと読んだので、テーマはテーマとしても全体的にはそれほどネガティブなことは無くホンワカ進むのだろう……と思い込んでいたけどとんでもない。
(この記事についてはネタバレがイヤでちゃんと読んでいなかったのだけど先ほどきちんと読んだら今回の作品は「攻める」という内容だったので、完全に思い込みだった(笑))
覚悟なく見たので思わず随所で泣かされた。
当たり前だけど存外重い。
もちろん、監督風味はふんだんにあるのでクスッもホンワカもあるけれども根底に澱む問題は「普通」の目線から量れる重さではない。
「チョコレートドーナツ」を思い出す。
「普通」の目線が決して優しくない中、普通で居たかったのに弾き出された少女が心のキレイな人を知る。
生田斗真のリンコさんがもう神々しいほど「内面のキレイさ」を体現していた。
人を救うのは優しさ以外の何物でもないと教えてくれる。
この映画の一番のネタバレは、彼らが本気で何を編んでいるか。ですね(笑)
