家族のカタチ
生田斗真の演技が素晴らしかった。
容姿だけで女性を演じるのではなく、表情で母性を感じさせる演技はお見事。
……が、それ以上に子役(柿原りんか)の演技が素晴らしい。
心優しいリンコと接して、戸惑いながらもリンコに惹かれ、変わっていく様を実に上手く演じていたと思う。
普通の家族ではないかもしれないが、普通以上に温かく優しさに溢れた家族のカタチです。
あと、田中美佐子演じる母親の子供に対する愛情、母親としての強さに感動です。
一昔前より世間に認知されてきたとはいえ、未だに偏見を持つ人は多い。
リンコさんも悔しいとき、悲しいときには、編み物をしてグッと堪えてきた。
それでも彼女には理解のある子供思いの母親、そして全てを受け入れてくれるマキオ君という存在が居る。
一方で偏見を持ち、話しすら聞いてくれない母親を持つカイ君。
トランスジェンダーは、一人で解決できる問題ではないと再認識させられます。
作品全体を通して、言葉の選び方が凄くいい。
テーマとしては考えさせられるが、全体としては空気感が心地よい作品でした。
おまけ
⚠ネタバレ注意⚠
唐突な自転車の「うおぉぉぉぉ〜っ」には、観ながら飲んでいたビールを吹きそうになったw