このレビューはネタバレを含みます
リンコさんのおっぱいにトモが顔を埋めて眠るシーンがなんとも言えない。
トモが求めていた母親。注がれなかった母親からの愛情。
それを女性の象徴であるおっぱいで表現している。
おっぱい(母親)を渇望していたトモの心が、リンコさんのおっぱいで次第に満たされていく。
リンコさんがトモに持たせたおっぱいの編み物は、母親の象徴。母親からの愛情に飢えるであろうトモに贈った最大限の、リンコさんなりの愛情。
一方で女性の身体的な機能を備えられないリンコさんなりの心の葛藤もうかがえた。
編み物で女性と男性の象徴を表現することで、ユーモアを交えながら、嫌らしくなくそれぞれの役割の大切さを伝えてくれる作品。