ああ~荻上直子監督作品だなあという作品。
余計なことは語らないけれど大切なことは伝わるようにできていて。
決して優しくはない世界(世間とも言うか)だけれど
トモ、リンコ、マキオ3人の世界は暖かくて柔らかい。
重くなりそうなところ
「そんないつも真正面からぶつかってたらやり切れないよ」
と言わんばかりにちょっと気が楽になるシーンも入れてくる。
絶妙。
いろいろ、感じさせられる。
マキオ素敵過ぎん?と思うし
生田斗真さんが演じたリンコの佇まいの説得力もぐっと来たし
小池栄子さん演じるバイオリンの彼の母は
あの後現実と折り合いをつけることができるのだろうかが気がかり。
物語開始時のトモと母親の部屋と
マキオとリンコさんの整った部屋と
物語終了時のトモと母親の部屋の対比も興味深い。
脚本も演出もキャストもセットも小道具も好きだなあ。
うん。この映画好きだなあ。