彼らが本気で編むときは、のネタバレレビュー・内容・結末

「彼らが本気で編むときは、」に投稿されたネタバレ・内容・結末

凄く良い映画であった。タイトルの彼らが本気で編むときは、の意味。彼ら(彼女たち)は、憤りや悔しさ、不甲斐なさを堪えるために編み物をしていた。これは今現在のLGBTの方々の状況を表している。世界的にLGBTの映画が盛んに作られている昨今において、日本でもこのような映画が作られているのは素晴らしい事だ。生田斗真も演技のために様々な研究を行ったらしく、一つ一つの動作にその成果が出ていて良かった。
事前情報一切無しで鑑賞。

現代の日本におけるLGBTへの偏見、ネグレクト、それに対する「現実」を突きつけられているような どうしようもない痛みもあるけれど、心がじんわり暖かくなる作品だった。

リンコ(生田斗真)とヒロミ(ミムラ)はどこまでも対照的だ。
実の娘にまともに料理も作らず、会話もせず、恋人ができれば子どもの優先順位は低い。娘のトモ(柿原りんか)はそんな母親に慣れているのか、ただただ黙って与えられたコンビニのおにぎりを食べている。
終盤の展開でヒロミが「わたしは母親である以前に女なの」と主張するが、リンコは「そんなの許せない。女とか母とかの前に、まずは子どもを守らなきゃ」と言い切る。
この台詞から、リンコが母親のフミコ(田中美佐子)から受けた愛情がどれほど深いものかが汲み取れた。
フミコは、トモと初対面の食事の場で「ひとつ言っておくけど、リンコを傷付けるようなことをしたら承知しないよ。たとえあなたが子どもでも容赦しない。」と言い放つ。トランスジェンダーのリンコをいかに子どもとして──娘として大事にし、何よりも優先して生きてきたかがわかる。
さらに、リンコがマキオ(桐谷健太)と結婚に踏み込む際
「マキオくんみたいな理解ある男性と出会えただけでもすごいのに、さらにお父さんは亡くなってるしお母さんは、その、何ていうか…」とも話している。その後のことばは慎んでいるが、要するにお母さんは生きてるけどボケてるし反対する人居ないじゃん!と言いたいのだろう。この発言にリンコは「やめてよお母さん!」と怒りをあらわにするが「ほんとのことでしょ?失礼承知のうえで…ラッキーって感じ!だって自分の娘(リンコ)がいちばんかわいいもん」と笑い飛ばす。
一見デリカシーが無いようだが、母親としてとてつもない強さがある。「ほんとのことでしょ?」には非常に説得力があるし、今の世の中ではまさに『ほんとのこと』だ。

ほんとのことと言えば、リンコとヒロミがトモをめぐって対立した際、ヒロミが「女でもないくせに。じゃあトモが生理になったとき正しく教えられる?どのブラジャー買ってあげればいいか分からないでしょ?」と言うが、これも現実なのだ。勿論、リンコは違うカタチでトモに色々なことを教えることができるが──。

テーマが重かったり、現実って甘くないと言うことを突きつけられるが、リンコ、マキオ、トモが3人でサングラスをかけてひたすら編み物をする場面はシュールでなんとなく笑えた。しかも編んでるものが「ボンノウ(リンコの男根)」という…。
桜並木を自転車で並走するシーンでは、リンコが「うおー!」と男性のトーンで雄叫びをあげる。元々は男性だってこと、隠す必要ないというあけすけな感じが男前だった。

最後に、生田斗真の演技力には感動した。
彼が生田斗真ということも忘れる…というか、本当に女性に見えた。仕草や話し方や母親然とした立ち振る舞い、もう素敵な女性だった。
わたしも無意識に彼に偏見を持っていたのかもしれない、「ジャニーズ」とか「アイドル」等、色眼鏡をかけていたのかもしれない。
恐れ入りました。素晴らしい役者さんだ。
わたしもリンコさんの作ったご飯が食べたい。
こういう子供が出てくる作品に弱い、、

現代のシーンもいいところばかりだけど、
リンコの学生時代の回想シーンが凄く印象に残った。
リンコのお母さんが素敵すぎる。
いつか自分に子供ができた時、たとえ周りと違っても、受け入れて愛情を注いであげたいと思う。
台詞がリアルだった。演技も自然だった。

普通じゃないことを異常って言うんだよ← 友だちのお母さんの言った言葉
血が繋がっていることが家族なのか、血は繋がっていないけれど心は繋がっているのが家族なのか、、、家族のかたちってきっと色々。

ここまでお互い思いあっていても、最終的にはネグレクト母について行く決断が解せぬ。DV彼氏と別れられない女の言い訳で「この人には私がいないと」ってやつみたいだった。

あと生田斗真が素晴らしい👏🏻
子どもにとっては、傍から見たらどんなに酷くても母親は母親なんだなあと。
親子の在り方はそれぞれであっていいはずなのになあ。
"母親でも女でもない"がつらかった
児相の職員さんが来たのは〝リンコさんがいる環境が好ましくない〟から。だけど、反対に世間的に良いとされてる母親との生活の方がよっぽど児相の踏み入るべき場所だよね。職員さんが帰ったのはトモちゃんがリンコさんを安全基地と感じてることをちゃんと見たからなのに、じゃあ母親のところに戻ったトモちゃんにはもうそういう児相の手は入らないのかな。

バッドではないけど決してハッピーエンドでもないお話。つらいけど嫌いじゃない。

偏見だらけの現実なのに心まで美しい。
リンコさん、本当に綺麗で美しい人。

どんなにひどいことされても子供にとって母は唯一無二の存在なんだな。

親子の関係がリアルに描かれていて、考えさせられた。

リンコさん大好き。
観たい観たいと思い続けやっっっと観た。
しょっぱなから生田斗真演じるリンコさんが可愛くって可愛くって、にやけてしまった(笑)ほんと女性よりも女らしくて、仕草とか心の美しさとか、見習いたいなあと思った…(笑)

優しくて柔らかくて、時々クスッと笑えて、まったりとした作品でありながらあっという間に観終わった。

決して悪い意味ではなく、洋画『チョコレート・ドーナツ』と似ている。あったかい気持ちと切ない気持ち、どちらの気持ちもいっぱい詰まったストーリー。2作品とも私の大好きな作品。

音楽も優しいピアノの曲がほとんどで、心地よくて、作品にぴったり合っていてすごく良かった。
また観たい。
切ない。
エンドロール観ながら「切ないなぁ〜」って声が出た。

何が切ないって、結局、映画の中ではLGBTが世間的に認められる描写がなかったから。でもきっと今の世界はそんなもんなんだろうなぁと思った。

あとリンコさんの心が綺麗だけどそれなりに言葉遣いも荒れたり煩悩があるから、心は普通の女の子なんだなって思った。

もう一回観たい。
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