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さや侍のsantasanのレビュー・感想・評価

さや侍(2011年製作の映画)
3.3
この映画は松本人志が監督だとあまり意識せずに見るのが正解ではないか。29日間、罪から逃れるためにどう見ても笑えないギャグで頑張り抜いたのに、殿様から恩情をかけられていると分かった途端、武士としての道を貫いた主人公…。切腹はその極めつけではあるが、きわめて日本的、侍的で、おそらく外国人には理解しにくい美学を表現できていたと思う。松本監督もそこはかなり意識していたのではないか。最後の朗読から歌声へ…は演出として秀逸。そしてそうせしめたのは、そこまでの野見さんの体当たり演技と娘役熊田聖亜ちゃんの熱演だった。
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